仮説実験授業研究会

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代表挨拶 (会代表:小原茂巳)

仮説実験授業研究会と私

小原 茂巳

仮説実験授業に興味を持っていただいてありがとうございます。

仮説実験授業研究会・会則には,
「本会は,科学的な・だれでもが信頼して利用できるような(検証可能な)科学の教育・授業に関する法則の発見・確認を目的とする」
とあります。((目的・名称)より)

私は,20代教師のときに,この「科学的な・だれでもが信頼して利用できるような(検証可能な)科学の教育・授業に関する法則」に基づく《授業書》の存在に,とても救われました。「どうしたら子どもたちに歓迎される授業ができるのだろうか」と悩んでいた若い私が,《授業書》通りに授業実践してみたら,本当に,教室のほとんど全ての子どもたちが「たのしい」「こういう勉強をまたやってほしい」「教えてくれてありがとう」という評価をしてきてくれたのです。
これには驚きました。そして,じわじわ~っと,うれしさがわき上がってきました。はじめて「教師をやっている喜び」を実感することができたのです。そして,授業について科学的に研究された教材や授業運営=授業科学研究の恩恵とそのスバラシサに出会うことができたのでした。
それ以来,子どもたちに〈本格的な科学の授業=仮説実験授業〉を届けることが,教師としての喜びになりました。授業書で授業をするたびに〈科学を学ぶたのしさ〉〈科学を自分のものにできた自分自身のスバラシサ〉を発見し自ら輝く子どもたちの姿を目の前にすることができたからです。私にとっての「たのしい教師入門」の機会になったのでした。

さらに,研究会の会則に,
「仮説実験授業を実施してその記録など研究資料・論文を本会に提出するもの,および仮説実験授業の授業書の作成に従事するなど,仮説実験授業の研究に寄与するものは,本会の承認を得て会員になることができる」
とあります。(「3.会員」より)

私は,教師1年目で仮説実験授業を始めたのですが,その年すぐに研究会の会員になりました。会員になるには,「仮説実験授業の研究に寄与するもの」となっています。
フツーなら,———えーっ,こんな俺に研究に寄与するなんてできるの~。俺に,記録や研究資料・論文なんて書けるの~,提出できるの~。俺,無理そう~。だとしたら,俺,会員なんかになれな~い———なんて思っちゃうのですが,仮説実験授業を始めたら,そんな心配はすぐに吹き飛んでしまいました。
それは,〈科学を学ぶタノシサ〉と,さらに〈科学を自分のものにできた自分自身のスバラシサ〉を発見し自ら輝く子どもたちの姿――を目の前にすることができたからです。するとどうでしょう。この私が,その喜び・感動でもって授業記録や研究資料・論文などというものを書き始めちゃったのです。
「この私も〈たのしい授業〉ができましたよ。アナタも〈子どもたちの笑顔〉に出会いたいのなら,すぐに追試できますよ。これは授業科学なのですから!」ということを多くの人たちに伝えたくなったのです。
それで,新米教師だった私も容易に,憧れだった仮説実験授業研究会に入会したのでした。

研究会には,〈授業書を実践し「たのしい授業」を提供し続けることをたのしみにする人々〉もいれば,〈その実践記録をもとに研究資料・論文を作成し発表することをたのしみにする人々〉,あるいは,〈授業書の作成に従事することをたのしみにする人々〉,さらに,〈学校教育や授業のワクを超えた科学教育の研究やその啓蒙をたのしみにする人々〉などほんとさまざまな人々がいます。共通点はそれぞれが自発的に「たのしい!」を大切にしながらやっているということです。

「本会は,その目的を達成するため,ヒューマニズと科学の名において,授業の科学的研究の自由を妨げるあらゆる社会的障害を除去し,授業の科学的研究の権威を高めるように努力するものとする。ただし,これらに関することについても研究上の真理に関することと同じく自由な意見・情報の交換を活発にするにとどめ,会としての決議は一切行わず,その行動,意思表示などは会員各自のーーあるいは同じ意見のもの同士の他の行動組織のーー自由に任せるものとする」(「会の成立条件」より)

「会としての決議は一切行わず,その行動,意思表示などは会員各自の自由に任せるものとする」~~これは,「会員各自が自発的自主的に自由にやりましょう」ということですね。私は,このように「研究の自由」「ヒューマニズと科学」を尊重しているこの会が大好きです。「研究会(組織)のために私(個人)が在る」のではなく,「私(個人)のために研究会(組織)が在る」を尊重しているからです。

ところで,私は研究会の代表になったばかりです。
その最初の会代表としての挨拶が次のようなものでした。何かフニャフニャした挨拶です。しかたないです,それが私なのですから。こういう人間でもとりあえず「代表」として認めてくれるのも,この研究会の特徴でありおもしろいところでしょう。「まっ,たのしくやりましょう!」ということです。

 ♬♪♭♬♪♭
会代表になっちゃった「私の最初のご挨拶」
小原 茂巳
今回,たくさんの方が支持してくださり,応援してくださり,私はありがたいやら,正直恐ろしいやらの心境でいます。「ちゃんとやらなくちゃ~」「頑張らなくちゃ~」と身の引き締まる思いでいます。とはいうものの,この私には私なりの頑張りようしかなく,今まで通りの「小原」~~仮説実験授業研究会らしく,義務とか責任とかではなく〈意欲〉を大切にしてやっていきますので,よろしくお願いいたします。
以前,「立候補の言葉」に,私は次のように書きました。

これまでのように「会員の私たちのそれぞれが自由に主体的に研究・交流していけますように!」「〈仮説実験授業〉と〈板倉聖宣の考え方〉を広く伝えていきたい!」が僕の願いです。
会則にある言葉~「ヒューマニズと科学」「決議をせずに」「会員各自の自由に任せる」を大切にしていきたいです。そして,何と言っても「たのしく!」「あったかく!」がいいな~! そして,「いつも笑顔で元気です!(犬塚清和)」~~研究会もそうあり続けたいですね。
  〈次の世代への橋渡しのつもり〉で頑張ります。いや,頑張りません。私も,これまで通り,キラクで気ままな一会員であり続けたいですから。よろしくお願いします。(2020.2.26)


  この気持ち,今も全く変わりません。“よろしく!”です。 ……(略)……
――というわけで,これから〈小原茂巳〉/〈山路敏英〉/〈竹内三郎〉の三人体制のような感じで動いていくつもりです。よろしくお願いいたします。ところで,実質的には,研究会が動いていくのには,事務局の存在・働きがとても大きいのです。斉藤裕子さん・犬塚理佳さん,「研究会ニュース」の編集・発行・発送に携わっているみなさん,これからもどうぞよろしくお願いいたします。
また,私が「助けてね」「頼らせてね」「素敵アイデアちょうだいね」と言える(甘えられる)存在は「全国委員のみなさん」を初めとする「研究会会員のみなさん」だと思っています。「(代表は)もう少しこうあってほしい!」「これ,気にしてよ~!」などと気が付くことがあったら率直に教えてください。ただし,怖くなくお願いしま~す(笑)。「次は私,代表やってみようかしら…」のつもりで,その立場にたったイイ知恵やたのしいことを提案してくださると,さらにうれしいです。 これからも,「たのしい」と「意欲」と「仮説・実験の精神」を大切にしてやっていきましょう。よろしくお願いします。(略)

いかがですか,こんな研究会ですが,もしも興味を持たれたのでしたら一度覗いてみてください。「科学的な・だれでもが信頼して利用できるような(検証可能な)科学の教育・授業に関する法則の発見・確認」~~これらを〈たのしみごと〉として一緒にしていけたらシアワセですね。(2020.7.30)

※板倉聖宣 初代代表の「ことば」は,こちらをご覧ください。
 竹内三郎 前代表代行の「あいさつ」は,こちらをご覧ください。

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